2011年8月28日日曜日

CHデギュイユ2007

コート・ド・カスティヨンのバリュー・ボルドー。3000円足らずのワインとして非常にお得だろう。濃い赤の色調、果実味とオークのニュアンスが共存した、良く抽出されたワイン。初めはタンニンが強く感じられ、口の中がいがいがするが、やがて馴染む。果実の香りもはっきりあり美味い。もう10年ぐらいボトル熟成させたものを飲んでみたい。

2011年8月27日土曜日

クレマン・クリュールのクレマン・ダルザス"キュヴェ・マネキネコ"

ピノ・ブラン60%ピノ・オーセロワ40%のセパージュ。本物の自然派でエコセールとデメテール両方の認証を受けている。色は極めてクリアーで、殆ど無色である。残糖は感じられない。辛口だが苦味は無い。さっぱりして夏向き。エチケットはとても可愛い。
かみさんの誕生日だったから、猫好きの彼女のためにこのワインにした。

2011年8月26日金曜日

道東旅行その4

中標津のしょぼいホテルに泊まったのを激しく後悔して夜が明けた。ちなみに連日の食べ過ぎを考慮して前の晩はセイコーマートで買い物をして食事にしたのだ。裏が標津川というロケーションだったが、ほぼビジネスホテルの佇まい。街の銭湯の機能を兼ねているのか、外から風呂だけ入りに来ている人が多かった。一応温泉だというのだが、、、そんな感じはしなかったな。

さて起きて朝食を摂りチェックアウト。またドライブである。今日の目的地は春国岱。風蓮湖のほとりである。北海道の自然エッセンスが全てあるという。まずは国道44号線沿いに根室市を目指す。道の駅であるスワン44ねむろを左手に見ながら、春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターの駐車場に車を止める。冷蔵コンテナ車がエンジンかけっぱなしで駐車している。うるさいのなんのって。44号線も車が猛スピードで走るので凄い音だ。北海道は自然のすぐそばで、人間が公害をまき散らしている。自然に甘えているのだな。北海道の人は自然を大事にしない、と思う瞬間だ。

ネイチャーセンターで案内を見て、自然観察路へ。木道がちゃんと整備されている所まで歩く。そこまでは車で入れるようだ。左手に干潟が広がり、シギと見慣れない鳥がいる。図鑑で見たな。

オレンジ色の嘴と脚、白黒の体。ミヤコドリだ。初めて見ました。木道を歩き、キタキツネコースへ。途中キタキツネの巣がある、だのクマゲラがいるだのの表示があったが何も見られませんでした。突き当たりは風蓮湖の干潟が見晴らせる。おお?よく見ると対岸にタンチョウの姿が。一羽で歩いている。しばし何枚もシャッターを切る。エゾシカもタンチョウの側にいる。また周りではハクセキレイなのか違う鳥なのか、飛び回っている。APS-C一眼レフ+70-300mmズームの限界か。また双眼鏡の限界でもある。遠いところの鳥はやはりスポッティングスコープが必要だ。しかしウォーキングを兼ねるなら持ち運びの便利さも必要。今のところカメラと双眼鏡を首からぶら下げるのが精一杯だ。

木道を戻り、アカエゾマツコースへ行くと一転して苔むすジャングルのよう。サルオガセがエゾマツからぶら下がり、シダも茂っていてロストワールドな雰囲気。ここでもエゾシカが森の中で餌を食べていた。たいていは親子だ。

ネイチャーセンターに戻り、今度はネイチャーセンター裏の小鳥の小径を歩く。スタートしてすぐ、ここでもエゾシカに会った。ここは国道から近いのだがなあ。更に進むと海岸縁の崖の上に出る。俺より先を歩いていたかみさんが、ここですぐ側にオジロワシを見たという。カラスに追われて飛んでいったとのこと。更に進み湿った森の中を歩く。鳥の声はあまりしないが、「そういえば今回はキツツキに会わないなあ。オホーツクのニクル沼に車を止めたときに一瞬オオアカゲラらしき鳥を見たのみだ。」と話をしてたら、オオアカゲラに会った。


エゾアカゲラは何度も見てるがこいつは違うよね。多分オオアカゲラであります。
更に進むとカラ類が群れており、ハシブトガラやゴジュウカラ、コゲラが飛び交っていた。これで春国岱のウォーキングを一通り終えて、ネイチャーセンターを後にして道の駅に向かう。そうして右手に風蓮湖を見たところ、タンチョウが番でいるでは無いか。しかも国道から近い。


番でいる上に幼鳥まで側にいる。こんなのが国道の側から見られるんだよな。木道よりよっぽど近い。まあタンチョウも1,000羽ほどに増え、夏はあちこちの湿原に行って子育てをしているそうな。翌日霧多布から釧路空港へ向かうときにも、昆布森近くの国道脇で五羽のタンチョウを見かけた。こんなところでなあ、って所にいるものだ。

スワン44ねむろはオリジナリティある土産物がいろいろあって良かった。ここからも風蓮湖が眺められる。さて、霧多布の宿に行くにはまだ時間があるので、霧多布湿原センターを目指す。ここは綺麗なネイチャーセンターだ。吹き抜けの天井から昆布を吊しているが長いのなんのって。展望台からはタンチョウやエゾシカも見ることができた。遠いなあ。

あまり長くないようだが、木道を歩いて見る。ヤチボウズを見ることもできた。しかし霧多布の景色は凄い。平べったい島が遠くに見え、(嶮暮帰島)テーブルマウンテンの如しである。その手前を湿原が広がる。


この鳥も良くわからない。幼鳥のようだけれど。


これも霧多布湿原。ノビタキかな。


これはヤブサメだと思う。
湿原センターを後にして霧多布市街へ湿原の中の道を通り向かう。宿にチェックインする前に岬に行ってみる。アゼチの岬から見える小島側でエトピリカが見える(事がある)という。


この小島にもオジロワシが止まっていた。しかし良い眺めだなあ。人も少ないし今回回ったところは何処も良かった。霧多布岬の方も見ようと言うことで行ってみる。ここも良い眺め。知床と同じくアマツバメがいっぱい飛んでいる。断崖に巣を作るためだ。


飛んでいるアマツバメを撮ってみる。ツバメより羽が長く鎌の様だ。そばを飛ぶと腰の白いところが見える。駐車場ではビンズイらしき鳥も見た。

旅館くりもとにチェックイン。豪華な晩飯は一人に花咲ガニが一杯ついてきた。黙々とカニを食べた。宿泊客は我々を入れて四組。翌朝は早いので早めにお休み。

7時半から朝食で8時前に出発しようと言うことで準備していた。宿のご主人に近道を聞く。釧路市内を通らず、オビラシケと言う標識を右折して、釧路湿原道路を走るのだという。オビラシケ入り口と言うバス停が確かに有り、釧路湿原を突っ切ることで早く着きました。感謝です。

今回は知床、野付半島、春国岱と言った所を自然観察のメインに据えて観光しようとした。昨年の釧路湿原より良かったと思う。そして事前にメインに据えたところより、俺としては標津湿原や霧多布湿原が良かったと思う。次に機会があれば8月で無くて6月ぐらいに行きたいところだ。ぜひノゴマの赤い喉を見たい。

ラベル: ,

2011年8月25日木曜日

道東旅行その3

ホテルをチェックアウトして出発した。フレペの滝ウォークの出発点だったはずの知床自然センターへ行く。うむ。鳥の声が聞こえる。茂みに逃げ込んだ鳥はアオジだろうか。そうするとウォーキングに来た集団が。おばちゃんたちが一杯。とてもこの集団に入って鳥を見るのは無理だな、と思った。知床横断道路に出発した。自然センターのすぐ側でエゾジカの群れを見る。やばいなあ、人の近くにいるよ。

知床峠は雲というか霧で視界が全く開けず。峠で降りるのを止め、羅臼に向かう。羅臼ビジターセンターにちょっと寄る。間欠泉が隣にあったが、間隔が50分と言うことで道の駅に向かう。むむ海辺に出ると雲の向こうに国後島が見える。ほんとに近いなあ。学生の時も来たはずだがあまり覚えていない。後はひたすら海辺のドライブをした。

そのまま野付半島に行こうかと思ったが、知床峠も寄らなかったので標津湿原に行ってみようと思い、ポー川史跡自然公園に行く。この標津湿原は当たりでした。全く客がいない(ちょっと小雨交じりのせいもあるか)が、実に良かった。


まず湿原に入ったところで迎えてくれたのがノビタキ。北海道定番ですな。ギチギチ地鳴きをしていたよ。まっすぐ進み史跡の近くにポー川が流れていたが、ヤマセミの声のようなのを聞いた。ホントかね。
道を戻り分かれ道をヨシ原の方に進むと小鳥がいろいろだ。

赤い鳥、ベニマシコの夏羽だ。ベニマシコは冬の軽井沢で見たのみ。しかも糞ガキのせいで写真も撮れなかった。これも後ろ姿だけど赤いのは分かる。

こいつはベニマシコのメスだと思うのだけど、どうでしょう。

標津湿原には未練があったが、野付半島へ移動した。延々と半島の道路を走る。長いなあ。トドワラの駐車場(野付半島ネイチャーセンター)の手前にはナラワラを見る駐車場がある。

ミズナラのが地盤沈下により海水が入り枯死した枯れ木林だ。ここでもシギが見えたが、何なのか良くわからない。
野付半島ネイチャーセンターに到着した。寒い。風が強いのだよな。別海牛乳など(昔懐かしテトラパック)を飲んでから遊歩道を出発した。この遊歩道が原生花園で、ノリウツギの白い花があちこちに咲いていた。

どこにでもいたカワラヒワ。東京でも見られる。

トドワラはずいぶんと衰退してあまり木の墓場と言う感じではない。残骸だね。

トドワラの帰りは馬車の道を歩いたんだが、そこで見かけたキョウジョシギ。


エゾシカの親子を間近で見る。人から逃げないなあ。やばいなあ。後で知ったのだが、砂州の一本道を歩いてきたのでは無く、海を渡ってきたらしい。


これも帰り道で見た鳥。今年巣立った幼鳥のようだ。ひょっとしてノゴマ?

こんな鳥たちを見てネイチャーセンターに戻り、野付半島を後にする。
根室に行く国道に戻り、とりあえず野付半島の対岸にある尾岱沼の道の駅「おだいとう」へ寄る。北方領土の啓蒙もやっていて、敷地には島を返せ、と叫ぶ家族の像がある。
ここの展望台から裏を見るとテトラポットにオジロワシの姿が。


番でいたが、確かにオジロワシです。繁殖しているのだろうか。

最後に良いものが見られて、当日は中標津に宿泊した。後で思うと、尾岱沼の温泉に泊まれば良かったな。

ラベル: ,

2011年8月24日水曜日

道東旅行その2

知床に泊まった翌朝は5時半からフレペの滝早朝ウォーキングってのを予約してたんだが、雨なのでキャンセルになった。まあ、良かったかな。20人もぞろぞろ歩いたんじゃ鳥を見るどころじゃないだろうし。早起きしたので温泉に入り朝食を摂る。遊覧船観光は10時半出港なのでゆっくりだ。その頃には晴れた。

これが船から見た知床グランドホテル。ウトロ港の目の前だ。遊覧船には韓国人や中国人も乗っていた。少しは観光客が戻っているのだろうか。小型のクルーザーで観光している人たちもいて、そっちの方が小回り効くので断崖近くまで寄っている。ヒグマが見られる確率も高いらしい。まあ、野生のヒグマをどうしても見たいわけじゃないし。見たければ鮭・鱒が遡上する時期に見に行くと良いだろう。

ま、こんな景色が延々と続く。断崖ではオオセグロカモメが営巣していたり、アマツバメが飛び交ってたりする。アマツバメも崖に巣を作る。ツバメより翼が長くスピードが速い。腰のあたりが白くずっと飛んでいる。睡眠も交尾も飛びながらやるらしい。ホントかね。磯の岩の上にはウミウらしきやつらもいる。


これがフレペの滝かな。川が無いのに滝が流れている。乙女の涙だそうな。船からよく見える。


こちらがカムイワッカの滝。温泉である。海に流れ込んだあたりは硫黄で色が変わっている。自然も環境汚染をするんだよね。学生時代に北海道を一周したときに、ウトロのキャンプ場に泊まりカムイワッカの滝に行った。水着を着て滝をどんどん登り上の滝壺に浸かったものだ。今は危険とのことで一番下の滝壺にしか入らせないらしい。pHがとても低くて肌がぴりぴりしたのを覚えている。湿疹や切り傷がある人は入らないのが吉。

港に戻り街で昼飯を食べて散歩に出かける。ウトロのバスターミナルの脇を川沿いに遡ると遊歩道が整備されている。いきなりバスターミナルの側でカワガラスを発見。もっと上流でも見かけたので写真を撮る。

カワガラスと言ってもカラスじゃ無いよ。川に潜って川底の虫を食べたりするのだ。彼を見るのは一昨年の暮れに軽井沢に行ったとき以来かな。可愛いよね。
またここではキセキレイを見かけた。こいつはこの間の雲仙以来。雲仙では雲仙地獄の中にもいるらしい。ハクセキレイと違って用心深く、なかなか姿を見せない。

黄色い色が鮮やかです。ハクセキレイは都会に進出して、東京でもどこでも見られる。良く駐車場にいるよね。でもキセキレイはそうはいかない。
さらに目をこらすとなんとシギがいたりする。キアシシギだ。

東京港野鳥公園にもいたキアシシギ。夏羽になって少しは鮮やかになったか。キアシシギは二羽見た。番だろうか。

遊歩道をしばらく散歩するも、誰も来やしない。みんなおきまりの観光コースしか行かないのね。散歩を堪能してホテルに戻る。また温泉とバイキングの食事。二泊目なので、前日は洋食系にワイン(余市のツバイゲルトレーベ。GWのおたるワインと同じ味だった)をチョイスしたのに対し和食系を選んで日本酒を飲んだ。お酒は男山でした。流氷で熟成させた知床仕様らしい。夕陽を見ながらのんびり出来た。

ラベル: ,

2011年8月22日月曜日

道東旅行その1

8月15日から20日まで道東を旅行してきた。昨年は釧路湿原に行ったのだが、今年の方が自然を濃厚に味わえた。阿寒湖から釧路湿原というのはやはりメジャーなんだな、と思った次第。

まずはエア・ドゥで羽田から女満別へ。女満別空港は初めてだし、エア・ドゥも久しぶり。タマネギスープがうまかった。ただし機内で前の席の子供がゲロ吐いて大迷惑。飛行機には相当乗っているけど、こんな目に会うのは初めてだ。親が全くケアしてなかったんだよな。俺にごめんなさいの一言も無し。まあ、奇跡的にかからなかったのと、CAに一番前の席に誘導されたので、まあよし。
空港でレンタカーを借りて網走湖畔の網走観光ホテルへ。実はこのホテル、全く印象に残ってない。宴会場の晩飯が美味しくなかったことぐらい。小雨交じりで幸先悪い感じ。

さて翌日から観光開始で、博物館網走監獄へ行ったがなかなか面白かった。古い刑務所の建物を移築して、人形などもおいてあるので面白い。

これは反省房らしい。他にも立派な木造建築が一杯。見るべきものがある。次にオホーツク流氷館へ行ったが、こちらはあんまり面白くなかった。濡れタオルが凍る体験とか、クリオネがいたりとか。天気が悪く見晴らしが良くなかったのもマイナス。

さてメインの自然に漬る旅と言うことで、濤沸湖へ向かう。まずは白鳥公園へ行くが、冬がメインなので観察舎は閉鎖中。シギがいるんだが遠くてよく見えない。8倍の双眼鏡ではよく見えないので、フィールドスコープ必須ですね、ここは。更に第一駐車場に止めるも、遠くにしか鳥が見えない。小清水原生花園駅隣接の施設では、エゾシカの皮一枚物がセールで10,000円也。安いのか高いのか分からん。しかしここで売っていた昆布は、旅を通して一番安かった。旅の初めに買うのは難しいなあ。焼きトウキビを食べたが、昔の味で美味しかった。ハニーバンタム以前の味。

展望牧舎と言う屋根に草の生えた展望台が有り、ここはなかなか良かった。

これはオオジュリンのメスではないかと思うが、良くわからん。
ここでは遠くに猛禽が見えた。

ノスリかなあ、と思うが自信なし。ノスリは冬に東京湾野鳥公園で見ているだけなので、夏の羽は分からないのだ。遠いし。

この日は斜里町を抜け、オシンコシンの滝など見ながらウトロに着く。ウトロでは知床グランドホテルに宿泊した。温泉に入りバイキングの晩飯である。道産野菜コーナーが有り、トマトがうまかった。かみさんは生で食べられるトウモロコシに感激していた。

ラベル: ,

2011年8月13日土曜日

最近飲んだワイン

アップをサボっていたのでまとめて。

フランソワ・ミクルスキのクレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ。ムルソーの作り手が出したクレマン・ロゼ。ピノ・ノワールとシャルドネのしっかりした味。3千円弱なら良いのではないか。


ヴォガ・イタリア・スパークリング。とても変わったデザインのボトル。プラスチックのキャップの中に小ぶりなコルクが入っている。味もなかなかしっかりした辛口。これで二千円弱ならお得だ。シャルドネとピノ・グリージョのセパージュ。


Chグラン・メイヌ1998。サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ。美味しい。生き生きした味わい。この間のカノン・ラ・ガフリエールのようなまろやかさやジューシーさって感じではなく、もっとしっかりしたタイプ。骨格がしっかりしているって言うか。香りも素晴らしい。


メゾン・ルロワのブルゴーニュ・ルージュ2002。前に飲んだのは1999だったか。ルロワの裾ものだが、前飲んだのは美味しかった。今回は還元香が結構きつい。デカントしたがなかなか消えない。色合いは結構濃い。味わいもやや刺激的か。自然派はボトル差が結構あるからなあ。コルクが上まで染みているのは前回と同じ。これも気になるが、酸化してはいない。もうこのワインは買わなくて良いかな。

ラベル:

2011年8月6日土曜日

Chグラン・ピュイ・デュカス1995

メドック格付け5級のワイン。熟成したカベルネソーヴィニヨンらしい力強い味わい。この間のカノン・ラ・ガフリエールがジューシーでフルーティーなのに対してカシスだの土の香りといったキーワードが出てくる。お買い得であった。

ラベル: