2011年8月26日金曜日

道東旅行その4

中標津のしょぼいホテルに泊まったのを激しく後悔して夜が明けた。ちなみに連日の食べ過ぎを考慮して前の晩はセイコーマートで買い物をして食事にしたのだ。裏が標津川というロケーションだったが、ほぼビジネスホテルの佇まい。街の銭湯の機能を兼ねているのか、外から風呂だけ入りに来ている人が多かった。一応温泉だというのだが、、、そんな感じはしなかったな。

さて起きて朝食を摂りチェックアウト。またドライブである。今日の目的地は春国岱。風蓮湖のほとりである。北海道の自然エッセンスが全てあるという。まずは国道44号線沿いに根室市を目指す。道の駅であるスワン44ねむろを左手に見ながら、春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターの駐車場に車を止める。冷蔵コンテナ車がエンジンかけっぱなしで駐車している。うるさいのなんのって。44号線も車が猛スピードで走るので凄い音だ。北海道は自然のすぐそばで、人間が公害をまき散らしている。自然に甘えているのだな。北海道の人は自然を大事にしない、と思う瞬間だ。

ネイチャーセンターで案内を見て、自然観察路へ。木道がちゃんと整備されている所まで歩く。そこまでは車で入れるようだ。左手に干潟が広がり、シギと見慣れない鳥がいる。図鑑で見たな。

オレンジ色の嘴と脚、白黒の体。ミヤコドリだ。初めて見ました。木道を歩き、キタキツネコースへ。途中キタキツネの巣がある、だのクマゲラがいるだのの表示があったが何も見られませんでした。突き当たりは風蓮湖の干潟が見晴らせる。おお?よく見ると対岸にタンチョウの姿が。一羽で歩いている。しばし何枚もシャッターを切る。エゾシカもタンチョウの側にいる。また周りではハクセキレイなのか違う鳥なのか、飛び回っている。APS-C一眼レフ+70-300mmズームの限界か。また双眼鏡の限界でもある。遠いところの鳥はやはりスポッティングスコープが必要だ。しかしウォーキングを兼ねるなら持ち運びの便利さも必要。今のところカメラと双眼鏡を首からぶら下げるのが精一杯だ。

木道を戻り、アカエゾマツコースへ行くと一転して苔むすジャングルのよう。サルオガセがエゾマツからぶら下がり、シダも茂っていてロストワールドな雰囲気。ここでもエゾシカが森の中で餌を食べていた。たいていは親子だ。

ネイチャーセンターに戻り、今度はネイチャーセンター裏の小鳥の小径を歩く。スタートしてすぐ、ここでもエゾシカに会った。ここは国道から近いのだがなあ。更に進むと海岸縁の崖の上に出る。俺より先を歩いていたかみさんが、ここですぐ側にオジロワシを見たという。カラスに追われて飛んでいったとのこと。更に進み湿った森の中を歩く。鳥の声はあまりしないが、「そういえば今回はキツツキに会わないなあ。オホーツクのニクル沼に車を止めたときに一瞬オオアカゲラらしき鳥を見たのみだ。」と話をしてたら、オオアカゲラに会った。


エゾアカゲラは何度も見てるがこいつは違うよね。多分オオアカゲラであります。
更に進むとカラ類が群れており、ハシブトガラやゴジュウカラ、コゲラが飛び交っていた。これで春国岱のウォーキングを一通り終えて、ネイチャーセンターを後にして道の駅に向かう。そうして右手に風蓮湖を見たところ、タンチョウが番でいるでは無いか。しかも国道から近い。


番でいる上に幼鳥まで側にいる。こんなのが国道の側から見られるんだよな。木道よりよっぽど近い。まあタンチョウも1,000羽ほどに増え、夏はあちこちの湿原に行って子育てをしているそうな。翌日霧多布から釧路空港へ向かうときにも、昆布森近くの国道脇で五羽のタンチョウを見かけた。こんなところでなあ、って所にいるものだ。

スワン44ねむろはオリジナリティある土産物がいろいろあって良かった。ここからも風蓮湖が眺められる。さて、霧多布の宿に行くにはまだ時間があるので、霧多布湿原センターを目指す。ここは綺麗なネイチャーセンターだ。吹き抜けの天井から昆布を吊しているが長いのなんのって。展望台からはタンチョウやエゾシカも見ることができた。遠いなあ。

あまり長くないようだが、木道を歩いて見る。ヤチボウズを見ることもできた。しかし霧多布の景色は凄い。平べったい島が遠くに見え、(嶮暮帰島)テーブルマウンテンの如しである。その手前を湿原が広がる。


この鳥も良くわからない。幼鳥のようだけれど。


これも霧多布湿原。ノビタキかな。


これはヤブサメだと思う。
湿原センターを後にして霧多布市街へ湿原の中の道を通り向かう。宿にチェックインする前に岬に行ってみる。アゼチの岬から見える小島側でエトピリカが見える(事がある)という。


この小島にもオジロワシが止まっていた。しかし良い眺めだなあ。人も少ないし今回回ったところは何処も良かった。霧多布岬の方も見ようと言うことで行ってみる。ここも良い眺め。知床と同じくアマツバメがいっぱい飛んでいる。断崖に巣を作るためだ。


飛んでいるアマツバメを撮ってみる。ツバメより羽が長く鎌の様だ。そばを飛ぶと腰の白いところが見える。駐車場ではビンズイらしき鳥も見た。

旅館くりもとにチェックイン。豪華な晩飯は一人に花咲ガニが一杯ついてきた。黙々とカニを食べた。宿泊客は我々を入れて四組。翌朝は早いので早めにお休み。

7時半から朝食で8時前に出発しようと言うことで準備していた。宿のご主人に近道を聞く。釧路市内を通らず、オビラシケと言う標識を右折して、釧路湿原道路を走るのだという。オビラシケ入り口と言うバス停が確かに有り、釧路湿原を突っ切ることで早く着きました。感謝です。

今回は知床、野付半島、春国岱と言った所を自然観察のメインに据えて観光しようとした。昨年の釧路湿原より良かったと思う。そして事前にメインに据えたところより、俺としては標津湿原や霧多布湿原が良かったと思う。次に機会があれば8月で無くて6月ぐらいに行きたいところだ。ぜひノゴマの赤い喉を見たい。

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