2012年5月13日日曜日

多摩川菓子店・追分まんじゅう

ようやく買いに行けた、川崎の追分まんじゅう。今まで食べたあんまんとは別物だ。暖かいまんじゅうは、注文があってから蒸し器より取り出しきな粉をまぶすそう。よってデパートや駅ビルには出店出来ないそう。食べたければ店に来るしかない。
食感は独特でとても柔らかい。まんじゅうなのに餅の様に変形する。たっぷりまぶしたきな粉と相まって、安倍川餅とあんまんのハイブリッドのような不思議で旨いまんじゅうだ。またリピートしたい。

ラベル:

2012年5月12日土曜日

連休中に行った北海道の温泉三カ所

連休では北海道の温泉に三泊した。函館から札幌まで行く途中の温泉、と言うことになる。行ったのは大沼のプリンスコテージ、虎杖浜温泉の海の別邸・ふる川、支笏湖温泉の鶴雅・水の哥となる。それぞれ特徴はあるけど、共通しているのが泉質である。アルカリ・低膨張泉みたいな、つるつる・すべすべの温泉だ。硫黄臭いpH低い温泉では無い。でも良かったと思う。

プリンスコテージが凄く良かったのは、自然がたっぷりなところだ。特にゴルフ場を縮小したために、廃コースとなった場所が良かった。ここでは、ミヤマカケス、シロハラゴジュウカラ、キバシリ、ニュウナイスズメ、マミチャジナイ、アカゲラを見ることができた。キバシリとマミチャジナイは初めてだったので感激した。
これがキバシリ。キツツキみたいに尾羽で体を支えている。
マミチャジナイ。岩の上にいた。旅鳥で日本は通り過ぎるだけだ。繁殖地はカムチャッカ辺りのツグミの仲間である。
エゾリスもコテージのすぐ側にいた。ドングリが一杯落ちていて(もちろん去年のものだ)、しきりに拾って食べていた。もしかしてこのリスが隠していたものかも知れない。エゾリスはシマリスと違って冬眠しないので、冬の間中餌を探しているのだ。今年は一気に雪解けが来たので、雪の中に隠していたドングリが地面に散らばったのかも知れない。

プリンスコテージは部屋も広いし、部屋の風呂がそのまま温泉なのでとてもお得である。大沼での野鳥観察も充実していたので(と言うか全然したり無い)、三連泊ぐらいするべきだったと後悔している。来年この季節にまた来よう。ワインをもうちょっとましなものにしてくれれば有り難いが、1,500円でサッポロクラシックの生が入った飲み放題に出来るので、そっちを飲めば良いか。

虎杖浜温泉は 登別温泉の海側と言うべき場所で、白老町にある。海岸縁の温泉でふる川はちょっとこだわりがある高級温泉という存在か。しかし田舎の人は皆そうなんだけど、自然にホントに興味が無い。都会から来た人間は田舎に自然を求めてきているのに、当の地元民はまるで興味が無いのだ。ふる川でも部屋の窓から海が見えるが、俺が双眼鏡で見ていると、手前の潮だまりにはカモメに混じってヒドリガモがいたりするし、沖合にはオオハムらしき鳥がいたのだが、聞いてもさっぱりだ。朝食時にもレストランの窓の外には芝生にアオジがいた。もっとアピールすれば良いのになあ。料理は地元の白老牛とかあって良かったと思う。地元の食材にこだわるのは結構なことで、軽井沢万平ホテルも見習って欲しいものだ。お風呂も良かった。ワインは種類も豊富でグラスも充実しており良いと思う。

支笏湖の鶴雅は良いところもあるが、やっぱり田舎のホテルだ。まず部屋が酷くたばこ臭い。これは苦情を言って空気清浄機を置いて貰ったが一晩動かしてもまるで役に立たず。ここまでくさいのは田舎のビジネスホテルぐらいだなあ。あまり気にしない俺でもたまらない臭いだった。料理はバイキングで 良いんじゃ無いの。南アフリカのリーズナブルなワインを置いていたりして、その点は良かった。ただ、ここも自然の価値が分かっていないというか。露天風呂でせっかく野鳥のさえずりが聞こえるのに、変な環境音楽を流したりして。まあ、こう言った価値観のズレみたいなことは他にもあった。ロビーにかのJBLのパラゴン!があり(まあ、オーディオ的にはあれなスピーカーシステムですが、歴史的には価値があるし木工品としては素晴らしい)
どうですかこの佇まい。パラゴンの製造には日本人の木工技術も使われていたような記憶がある。末永くメンテして貰いたいものだ。このスピーカーがオーディオ的にアレなのは、低音を司るウーファーが真ん中のカーブを描く部分の裏に有り、一番遠いところにあるためだ。音は低い方が遅く高い方が早い。よってリスニングポイントで周波数により音がばらばらになるのである。しかしそんな理屈よりも存在感でこのスピーカーシステムを凌ぐものに俺は出会ったことが無い。
またアンプもたいしたものだ。

 DACがマークレビンソンNo.35Lに、コントロールアンプがマッキントッシュC42、マッキントッシュMC1000モノラルパワーアンプが二台セット。lMC1000はその名の通り1000Wで46kgのヘビーな奴。CDトランスポートがエソテリックの知らん奴。これらでパラゴンを動かしてるんだが、ソースがジャズの変な奴しか無く、クラシックは無し。言ってくれればお好きな音楽をかけます、なんて書いてあるのにねえ。フロントのお兄ちゃんが多分CDを変える方法が分からなかったのだろう。オートチェンジャー使ってたみたいだし。こういう所が甘いんだよね。

結局三つのホテルの中で、作為が一番無い大沼のプリンスコテージが俺は良かったのだった。


ラベル: , ,