2008年10月13日月曜日

エアライン修行

用もないのに飛行機に乗る修行僧という存在をご存じだろうか。言ってみれば、趣味=飛行機に乗る事、に近いのだが「修行」と名が付いているように、必ずしも飛行機に乗ってることが楽しいというわけでもないらしい。では何故用もないのに飛行機に乗るかというと、上級会員の資格を取るためである。ANAでは暦年で50,000プレミアムポイント貯めると、プラチナ・ステータスと言う上級会員になる。これはANAの所属するスターアライアンスでは、ゴールドという事になりいろいろなサービスを受けられる。JALでも同様にJMBサファイアと言ってこっちは50,000FOP貯めると、ほぼ同じようなサービスを受けられる。しかしJALの所属するワンワールドでは、サファイアの上にエメラルドというランクがあって、ANAとは微妙に違ったランク付けとなっている。

特にANAではプラチナ会員になると、専用クレジットカードを持つことでスーパーフライヤーズ会員となることが出来る。これになれば毎年50,000プレミアムポイントを獲得せずとも、スターアライアンス・ゴールドメンバーを維持することが出来る。JALでは同じようなJALグローバルクラブ(JGC)と言うのがあるが、こちらは20,000FOPを毎年とり続けないとワンワールド・サファイアは維持できず、ルビーに落っこちてしまう。そんなわけもあっていわゆる修行僧はSFCを目指すことが多いようだ。有名どころでは「さわけん」のホームページなんかがそうだ。

ではANAの方がよいのか?と言うと必ずしもそうとはいえない。カテゴリー分けが荒いためか、ANAの上級会員はビジネス路線では掃いて捨てるほどいる。そのためラウンジが混んでいる、とか優先搭乗に人が群がり、全く優先搭乗という感じがしない、などである。羽田-伊丹線などはともかくとして、出張では行き先やフライト時刻によってJALかANAかは選ぶことになるだろう。そもそも優先搭乗は、帰省の時などは荷物入れの確保に便利だが、新聞読みたさに急いで乗るというのもみっともないではないか。どうもANAの前の方の席(たぶん上級会員)は一般席のくせに態度の大きい人が多いような気がする。たかが上級会員程度で何を偉そうにしているのやら。ホントに偉ければプレミアムクラスに乗るだろうに、って思う。

そう言う意味で最近はJALのクラスJがいいな、と思う。1,000円で隣の人と肘がぶつからずゆったり出来る。CAが新聞も持ってきてくれるし。ANAのプレミアムクラスは食事が出るけど、国内線で食事の必要は感じない。ただ羽田の第一ターミナルだと、そもそもカードラウンジで十分という気もする。北と南両方にあるし。サクララウンジには入ったこと無いけど。JALにはダイヤモンド・プレミアラウンジと言うのがあって、ファーストクラス利用客とJMBダイアモンド(JML)、JGCプレミア(JGP)会員が入れるそうだ。これなら入ってみたいが、JGPは80回搭乗か80,000FOP獲得とかなりハードルが高い。

ANAの修行僧は一度SFCを手にしたら、無用な搭乗は止めるのだろう。止めずにプラチナ維持などをやるなら立派な趣味で修行とはいえないだろう。しかし航空会社にとっては良いお客である。無駄に乗ってくれるのだから。JALはその辺がうまくできている。ただし国外出張を考えるとワンワールドってのは使いにくいのだ。欧米出張を考えるとスターアライアンスの方が使い出がある。特に欧州がBAのみってのはやりにくい。

修行なんてものをやる気はさらさら無い。飛行機に乗る必要がなくなれば、そもそも上級会員である意味がない。今年は1~6月でANAの来年プラチナを達成したので、7月からはJALに乗っている。このまま行けばJMBサファイア(JMG)達成である。でもそんなにメリットを享受できるとは思わない。修行僧の気持ちはやっぱり分からない。旅行をした方がよっぽど良いのに。

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