2007年5月13日日曜日

愛宕山薪能

かみさんが申し込んだ愛宕山薪能を昨日見に行った。NHKの放送博物館前のスペースに舞台を作って行ったのだ。薪能を見るのは初めてだったが、ハイビジョンの撮影があるから当然薪の光だけで見るわけには行かない。舞台の上には照明があり、薪の炎は雰囲気を出す役にも立っていない。だいたい薪が偽物で燃料は灯油と思われる。よって薪が爆ぜる音もせず、薪の煙で目が痛くなることもない。油臭い煙はずいぶん立っていたが。台詞もPAで舞台の後ろから聞こえたりして、ずいぶんと人工的な薪能で風情はあまりなかった。

演目は狂言の「彦一ばなし」と能の「一角仙人」である。彦一ばなしは素直に面白い。熊本弁の台詞もわかりやすく、普通に笑えて面白かった。かみさんがファンである野村萬斎はとても良かった。また見たいです。一角仙人の方も変わった能である。亡霊が旅の僧の前で恨み言を言うってのじゃあ無いもんな。ストーリーは面白いのだが、謡いは聞いてもすぐに分からんと頃が、なあ。シテの一角仙人の能面は怨霊に分類されるのね。なんで?鹿の角が一本額に生えているという変わった面。

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