2010年7月18日日曜日

カデル・ボスコのカルメネーロ2001とボッリーニのトレンティーノ・ピノ・ノワール・リザーブ・セレクション2005

昨日と今日かみさんの実家でイタリアワインを2本飲んだ。全く違った2本である。カルメネーロの方は逸話があって、イタリアで栽培されているカベルネ・フランが実はカルメネーロであったのに、農家は今でもカベルネ・フランとしてカルメネーロを栽培しており、正そうとしていないことを皮肉っているらしい。カルメネーロというボルドーで今は殆ど栽培していないマイナーな葡萄からでも良いワインが作れるよ、と言ってるらしい。(チリではカルメネーロのワインは結構ある)よってラベルは羊の皮を被ったオオカミの図なのである。これは旨いよ。かなり厚みのあるどっしりしたワインだ。結果としてIGTやDOCは名乗れず、VDTすなわちテーブルワインになってしまうけど、原産地統制呼称ってなんなんだろうね。

トレンティーノ・ピノ・ノワール・リザーブ・セレクションの方はトレンティーノ・アルドアディジェ州のワインを飲みたくて買った(札幌のレストランで飲んだカソンが旨かったので)。しかしずいぶんと変わっている。瓶内二次発酵したみたいに微発泡していた。これが失敗なのかどうかはわからない。俺としては変な味とは思わなかった。色は結構薄くピノノワールらしい。デカンターでデカントして炭酸ガスを飛ばすべきだったのかも知れない。ボトル後半はガスが抜けるのかフレッシュな果実味を感じる。発生した炭酸ガスのせいで、瓶内は酸素が入り込む余地が無く究極的還元状態になってることだろう。よってきれいな果実味が残るんだと思う。ちなみにコルクは天然ではなくプラスティックである。非常にユニークな味だった。

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